アーユルヴェーダの根幹をなすのが、自然界を構成する「地・水・火・風・空」の5大元素からなる3つの生命エネルギー「ドーシャ(Vata・Pitta・Kapha)」という考え方です。
私たちは誰もがこの3つのドーシャすべてを生まれ持ち、その組み合わせや比率は人それぞれ異なります。自分のドーシャの特徴とバランスを知ることは、心と身体の調子を整え、自分らしく生きるための最初の一歩です。

覚えておきたい2つの重要概念「プラクリティ」と「ヴィクルティ」
アーユルヴェーダで「自分の体質を知る」と言うとき、ドクターは2つの視点から診断を行います。
プラクリティ(Prakriti / 生まれ持った本質)
オギャーと生まれた瞬間に決定する、あなた固有の「本来の体質(黄金比率)」のこと。生涯変わることがない、自分にとって最も健全でバランスが取れたベストな状態です。
ヴィクルティ(Vikriti / 現在の乱れた状態)
不規則な生活、ストレス、食生活、季節の変化などの環境によって変化する「一時的に乱れている今の状態」のこと。

アーユルヴェーダでは、このヴィクルティ(乱れたエネルギーバランス)を、本来の自分であるプラクリティのバランスへ戻すことによって、人が持つ真の健康や調和を取り戻せると考えられています。
3つのドーシャ(生命エネルギー)の特徴
1. ヴァータ(Vata / 風と空のエネルギー)
- エネルギーの性質:「風」のように動き、軽く、冷たく、乾燥している性質を持ちます。身体のろ過・循環・神経の伝達などを司ります。
- 調子が良いとき(プラクリティ):軽やかで創造力に溢れ、頭の回転が速く活発。情熱的で順応性があります。
- 乱れているとき(ヴィクルティ):便秘、肌や髪の乾燥、手足の冷え、不安感や不眠、気分が落ち着かない症状が出やすくなります。
2. ピッタ(Pitta / 火と水のエネルギー)
- エネルギーの性質:「火」のように熱く、鋭く、情熱的な性質を持ちます。消化・代謝・体温調節・知性を司ります。
- 調子が良いとき(プラクリティ):情熱的で集中力が高く、リーダーシップがあり、消化力も旺盛でエネルギッシュです。
- 乱れているとき(ヴィクルティ):胃もたれ・胃炎、肌荒れや湿疹、目の充血、イライラや怒りっぽくなるといった「熱」症状が現れやすくなります。
3. カファ(Kapha / 水と地のエネルギー)
- エネルギーの性質:「水」と「地」のように重く、冷たく、油分を含み、安定している性質を持ちます。身体の構造維持、潤滑、免疫力を司ります。
- 調子が良いとき(プラクリティ):穏やかで愛情深く、忍耐強い。体力が長持ちし、精神的に非常に安定しています。
- 乱れているとき(ヴィクルティ):体重増加・むくみ、身体の重だるさ、執着心や頑固さ、アレルギーや痰が出やすくなります。
ドクターの問診で「本当の自分」を取り戻す

自己診断チェックリストなどで自分の傾向をある程度知ることはできますが、「何が自分の本質(プラクリティ)で、何が一時的な乱れ(ヴィクルティ)なのか」を正確に見極めるのは容易ではありません。
スリランカの本格アーユルヴェーダ施設では、国家資格を持つドクターが「脈診(脈の波形を読み取る)」や丁寧な問診を通じて、あなたのプラクリティとヴィクルティを的確に診断します。
今の自分に必要なオイル、ハーブ薬、食事を正しく選び取り、本来のバランスへと戻していく旅に出かけてみませんか?
旅のワンポイント&インフォメーション
快適に過ごすためのコツ?
現地でドクターの問診を受ける際は、「今の不調(ヴィクルティ)」だけでなく、「子供の頃の体型や体質(プラクリティ)」について質問されることもあります。ご自身の身体の歴史を振り返っておくと、より深いコンサルテーションが受けられます。
※記載内容について、実際の診断やトリートメント内容は各施設の専門ドクターによる指示に従ってください。



